12月9日 15時 粉雪 17度 積雪10㎝
昨日の最高気温 2度
最低気温 -9度
ここ数日出張しておりました。
秘湯の会の集まりで、下呂温泉へ行っていました。
集まると、地熱発電の問題が今一番の問題でした。
高温の温泉は国立公園に出ているのが多く、国策として国立公園外から横穴を開けて温泉を取り出してしまうことが決められてしまいました。
環境に優しいと思われがちな地熱発電ですが、現状は深度掘削をたこ足のように広げ、地下から出るヒ素などの有害物質を熱だけ取りだした後強力な圧力で押し返し、その配管が詰まると硫酸で溶かし込んで井戸の中に入れる、とても環境に悪いことをしているのだそうです。
たくさんのたこの足のように裾を広げて掘削することから、既存の温泉の枯渇及び周辺地域が群発地震が絶えず起きて、山体崩壊を起こしてしまう危険もあります。
このような問題を知らされないまま、毎年深度掘削を続けてゆくと、20年後から30年後にはその周辺の温泉が温泉が枯渇してしまいます。
しかし、国は地熱とは因果関係がないとして保証すらせずに、温泉地が消滅してゆきます。
同じ発電でも温泉の廃熱だけで利用できるバイナリー発電に切り替えてゆくことが今後の温泉地と地熱発電を共存する道と思います。
さて、その会議の後は松本市で講演依頼があり今日戻ってきました。
周辺は白銀の世界、太陽の日差しが純白の雪に反射して綺麗な一日でした。
日本の周りにある太陽光や海から得られる波力などをもっと利用度を上げて開発されることを願うばかりです。